2023.04.14
「里山の自然はこころのふるさと」のキャッチコピーを掲げ、「水」と「緑」をキーワードとして活動しているのが、NPO法人宮代水と緑のネットワークです。
ホタル復活プロジェクトや夜間の昆虫観察会、お米作り体験など多岐にわたる活動をネットワークのように連携して行っている団体です。
ここでは、そんな活動の一部を紹介します。
※本記事中に使用している画像は、2019年以前のものも含みます。
主な活動内容(NPO法人宮代水と緑のネットワーク)
①農業体験事業 | 田んぼの学校の運営 |
---|---|
②自然保護事業 | ホタルの里親の会、宮代野草クラブ、蝶の繁殖支援 |
③環境学習事業 | 観察会(スーパーナイトハイク・ホッツケの生きもの調査)、会報「コウホネ」の発行 |
環境にやさしいお米作りを家族で体験できる「田んぼの学校」
江戸時代に開墾された「ホッツケ田んぼ」の一部を借用し、「田んぼの学校」を行っています。
210㎡の田んぼに一般募集で募った親子が集まり、"毎日食べるお米がどうやってできるのか"実際に体験しながら学びます。
普段中々見ることのできない夜の昆虫を観察できる「スーパーナイトハイク」
こどもたちに大人気の”カブトムシ”や”セミ”など、夜に元気になる昆虫の生態を観察できる大人気イベント。
多い時にはなんと150名以上が参加し、コロナ禍では人数制限をかけたほど。
親御さんの「子供と一緒に自然と触れ合いたい」という熱い想いもこのイベントが人気な理由のひとつだそう。
たくさんのカブトムシや光に集まる虫たちを観察し、いよいよクライマックス。
セミの幼虫が羽化する様子をみんなで観察します。
数年土の中で過ごしたセミが、たった数週間地上で過ごす最初の準備である「羽化」。
外敵から身を守るために夜こっそりと羽化する神秘的な様子を静かに見守ります。
1000人を超える大人気イベントも実施している「ホタルの里親の会」
ホッツケ田んぼ周辺にホタルをよみがえらせたいという想いから、会員自ら幼虫や成虫を育てて放流している。
地元の方以外も多数参加する“ホタルの観賞会”は多い時でなんと1000人以上。
町役場や他の団体とも協力しながら運営している。
注目 ザリガニ釣り大会
何度ホタルの幼虫を放流しても中々定着しないことの原因は、“ザリガニに幼虫が食べられてしまっているから”ではないかと考え、ザリガニを駆除するために「ザリガニ釣り大会」を企画!
子どもたちが楽しみながら、ホタルの幼虫の天敵でもあるザリガニが駆除できる一石二鳥のイベントです。
取材を終えて
活動を引き継いでくれる方が中々いないという全国のNPOが直面している問題もありますが、子どもたちに自然と触れ合う貴重な機会を提供してくれる「宮代水と緑のネットワーク」の活動はまさに貴重。コロナ禍の収まりに伴って次世代に提供されるきっかけがより一層増えていくことを祈っています。
コロナとの共生が見えてきた今、コロナ禍でどのように活動をしてきたのか、今後の活動の展望などお話を伺いたいと思いました。
そこで、オンラインで代表の茂木さんと副代表の若林さんからお話を伺いました。