サステナビリティ

SUSTAINABILITY

酒類メーカーとしての責任

考え方・方針

お酒は、古来より人間関係を円滑にするコミュニケーションツールとして大事な役割を果たしてきました。しかし、一方で、20歳未満の者の飲酒や飲酒運転など、いわゆるアルコール関連問題を引き起こすこともあります。
宝グループでは、アルコール関連問題に対して正面から取り組むことが、酒類を製造・販売する企業として重要な責任であると考え、「責任ある飲酒に関する基本方針」を定め、不適切な飲酒によるアルコール関連問題解決のための取り組みを推進していきます。

責任ある飲酒に関する基本方針

私たち宝グループは、酒類の製造・販売を行う企業として、アルコール関連問題への対応を重要な責任と考えており、さまざまな活動を通じて、健全な酒類文化の発展のために、社会に働きかけを行います。

  • 適正飲酒を啓発するために、宝グループの従業員すべてが責任をもった行動をします。
  • ウェブサイトや冊子による啓発、商品本体や広告での注意事項の表示などにより、アルコール依存症その他の多量飲酒、20歳未満の者の飲酒、妊産婦飲酒、飲酒運転などの問題解決に努めます。
  • 業界団体、NPO等、様々なステークホルダーとともに、アルコール関連問題に取り組みます。
  • WHOが採択した「アルコールの有害な使用を低減するための世界戦略」を支持し、その達成に向けた取り組みを実施します。
  • 酒類の製造・販売、広告活動を行うにあたり、関連法令、業界自主基準、宝グループコンプライアンス行動指針や社内規程を遵守します。
  • 従業員に対する啓発活動を推進します。

目標

取り組みテーマ 具体的施策 目標
適正飲酒の啓発 ウェブサイトや冊子による啓発

【宝酒造】

宝酒造ウェブサイトの適正飲酒啓発(20歳未満の者の飲酒禁止、飲酒運転防止等)ページビュー数について、2022年度に対2020年度比20%増、2025年度に対2020年度比50%増を達成する。

従業員に対する啓発

【グループ全体】

・グループ全体の従業員に対し、適正飲酒についての啓発を行う。

・国内グループ会社全従業員を対象とした適正飲酒に関するeラーニング等の受講率100%を継続する。

責任あるマーケティングの実施 責任ある広告の実施

【宝酒造】

広告・宣伝の自主基準に対する違反件数ゼロを継続する。

商品表示における配慮

【宝酒造】

・ホームページに主な商品の純アルコール量を開示する。2025年度までに国内で販売するすべての消費者向け商品(酒類調味料除く)に純アルコール量を表示する。RTD商品については2023年度中に完了する。

・2025年度までに「20歳未満の者の飲酒禁止表示」に加え、「妊産婦への注意表示」、「適量飲酒の啓発表示」をすべての消費者向け商品(酒類調味料除く)に表示する。

グローバルガイドラインの尊重 WHOアルコール世界戦略の尊重

【宝酒造】

WHOアルコール世界戦略の支持を表明し、その内容を従業員に周知徹底する。

外部イニシアチブへの参加 公益法人等が行う適正飲酒の普及・啓発事業等への参画

【宝酒造】

企画委員、実務者委員として、アルコール健康医学協会及び広告審査委員会が行う適正飲酒啓発活動へ能動的に参画する。

  • ※ 国内グループ会社:宝HLD、宝酒造、宝酒造インターナショナル、タカラバイオ、大平印刷、川東商事、トータルマネジメントビジネス、タカラ物流システム、ティービー、タカラ容器、タカラ物産、ラック・コーポレーション、東京共同貿易

関連するSDGs

  • 03

取り組み

適正飲酒の啓発

ウェブサイトや冊子による啓発
宝酒造は、1985年から社会と飲酒の調和を図るため、「いい日、いい酒、いいマナー」を提案した「Say No」運動 を開始しました。そして翌年1986年に適正飲酒についてまとめたパンフレット「Say No 読本」を発行しまし た。1995年に「Say No!press」、さらに2009年にはこれをリニューアルした「お酒おつきあい読本」を発行し、 適正飲酒を呼びかけています。この冊子を様々な機関などにも提供しているほか、宝酒造ウェブサイトでも公開しています。
「お酒おつきあい読本」はこちら
お酒お付き合い読本

に対する正しい知識を深めて、
お酒と上手に付き合っていただきたい

お酒は、世界の国々で文化として育まれ、今日も人々の生活の中に息づいています。
大地の恵みから造り出されたお酒は、お祭りなどの神事においては神様へのお供え物として大切に扱われ、四季折々の行事においては社会的なコミュニケーションを深めるために愛飲されてきました。現代においても、お酒は人と人とのコミュニケーションを円滑にし、人間関係の絆を強める、いわば「大人のコミュニケーションツール」として、役立てられています。
しかし、一方で、アルコール依存症や20歳未満の者の飲酒、飲酒運転による交通事故などの問題も指摘されています。
宝酒造は、このようなアルコール問題に対して正面から取り組むことが、お酒を製造・販売する企業の責任であると考え、ルールを守った節度ある飲酒を呼びかける活動を長年にわたり、積極的に展開してきました。

1984年には、未成年者飲酒の危険性を訴える「はたちまでストップ」運動を実施。翌’85年からは「Say Noキャンペーン」を提唱、「Say No 読本」という小冊子を発刊し、「ルールやマナーを守り、体調を考え、飲んではいけないときには絶対にNo!と言いましょう」と訴えてきました。また、’95年には「Say No! Press」と改称し、啓発活動を継続してきました。
昨今、お酒に関する様々な規制が強化されていますが、酒類業界においても自主的にルールを設けて、適正飲酒に関する啓発活動を行っています。

「お酒に対する正しい知識を深めてお酒と上手に付き合っていただきたい」
この度、このような想いを込めて、この「お酒おつきあい読本」のページを公開します。この「お酒おつきあい読本」が皆様の適正飲酒の一助になれば幸いです。

宝酒造株式会社

従業員に対する啓発

宝グループは「コンプライアンス行動指針」において、従業員は過度な飲酒を慎み、適正飲酒に努めることなどを定めています。コンプライアンス教育の一環として、従業員にアルコール関連問題に関するeラーニング等を実施し、受講率100%を達成しました。また、宝グループ各社の人事労務担当者会議、新入社員研修ならびに各種会議で「アルコール関連問題」についての講義を行ない、従業員に対する適正飲酒の啓発に努めています。

責任あるマーケティングの実施

責任ある広告の実施

宝酒造は、広告・宣伝に関する業界自主基準を遵守し、酒類のテレビCM、新聞・雑誌広告等に20歳未満の者の飲酒を誘発する表現はしないなどの他、各種注意表示を行っています。加えて、今般、業界自主基準よりも広範囲な分野を網羅した宝酒造独自の社内自主基準を策定しました。さらに厳しい社内自主基準を適切に運用することで、「業界自主基準に対する違反件数ゼロ」の状況をより確実に継続するよう努めています。

商品表示における配慮

宝酒造は、1995年から商品パッケージに未成年者飲酒禁止などの表示を行い、また、2004年からは妊娠中や授乳期の飲酒防止のため、妊産婦飲酒に関する注意表示を表記しています。
純アルコール量の開示については、2021年4月より、宝酒造ウェブサイト上でソフトアルコール飲料から開始し、その他のカテゴリーの商品についても開示しました。商品パッケージには、2021年9月新発売のタカラcanチューハイ「すみか」に、当社として初めて純アルコール量を表示し、その他の新商品等にも順次表示しています。2025年度までには、国内で販売するすべての消費者向け商品(酒類調味料除く)に表示する方針です。特にRTD商品については、2023年度中の完了を計画しています。

ホームページアクセス時の年齢認証システム

宝酒造は、2019年、20歳未満の者の飲酒防止を目的に、宝酒造ウェブサイトの酒類に関するページへのアクセスに対し、年齢認証システムを導入しました。

グローバルガイドラインの尊重

WHOアルコール世界戦略の尊重

宝酒造は、WHOのアルコール世界戦略を尊重し、また同戦略に基づき、我が国が作成した「アルコール健康障害対策推進基本計画」を遵守し、自主的かつ積極的にアルコール関連問題の解決に向けた取り組みに努めています。

WHOアルコール世界戦略への支持表明

私たち、宝グループは、WHOが採択した「アルコールの有害な使用を低減するための世界戦略」を支持し、その達成に向けた取り組みを実施します。

外部イニシアチブへの参加

公益法人等が行う適正飲酒の普及・啓発事業等への参画

宝酒造は、1980年に厚生労働省と財務省共管で設立された「公益社団法人アルコール健康医学協会」に業界団体の代表として、企画委員の立場で活動に参画しています。同協会は適正飲酒の普及・啓発及び20歳未満の者の飲酒防止を事業の柱としたアルコール関連問題に取り組んでいます。
また、酒類の広告・宣伝を審査する「酒類の広告審査委員会」にも委員として参画し、酒類の広告・宣伝の適正化に努めています。