公益信託タカラ・ハーモニストファンドの平成26年度(第29回)助成先決定
~11件、助成金額総額 480.8万円~

助成先 一覧>>ファンド概要>>助成実績>>

自然環境保全の推進に寄与することを目的として設立された公益信託タカラ・ハーモニストファンドの平成26年度の助成先が、運営委員会の審査を経て、このほど 別表の通り決定しました。

本年度の助成先は、団体、個人あわせて11件で、助成金額合計は480万8千円です。

公益信託タカラ・ハーモニストファンドは、1985(昭和60)年に宝ホールディングス(当時は寳酒造)の拠出基金(信託財産)をもとに設立され、その基金及び運用益によって自然環境保全に関する研究・活動への助成を四半世紀以上にわたって続けています。29年間の助成先はのべ312件、助成金累計額は1億4973万2千円となりました。

公益信託タカラ・ハーモニストファンドの助成先の研究・活動エリアはこれまでに45都道府県に及び、全国各地に広がっています。今後とも地域の自然環境保全に関する研究・活動への助成を通じて、自然環境保全の推進に貢献してまいります。

平成26年度 タカラ・ハーモニストファンド 助成先 一覧

 

助成先
代表者名、連絡先

助成額
活動地域

テーマ
活動・研究の内容、目的、助成金の用途等




特定非営利活動法人漁師のNPO

50万円
高知県

高知県室戸岬で捕獲されるウミガメ類の実態調査 日本沿岸では様々な漁業が行われ、ウミガメが誤って漁網にかかり溺れ死んでおり、砂浜の荒廃と並んで、ウミガメの大きな脅威となっている。産卵地である砂浜では、数10年も調査している地域が多数あるが、海域では継続的に調査している場所は少ない。
 本活動は助成金で生きたまま水揚げされるウミガメに標識を装着し、個体識別することで回遊経路を解明する。ウミガメ保全に必要な情報を収集し、保全についての啓発活動を行い、ウミガメの混獲問題を考えていく。

特定非営利活動法人オオタカ保護基金

50万円
栃木県

サシバと里山の生きものを守る谷津田ビオトーププロジェクト 栃木県東部の市貝町には、谷津田が点在する豊かな里山が広がっており、絶滅危惧Ⅱ類のサシバ(タカ目タカ科)が数多く繁殖している。しかし近年、谷津田が放棄され、この地域のサシバの生息状況や生物多様性が悪化している。本事業では放棄された1か所の谷津田を復元する活動を始めたが、地域のサシバや生物多様性を維持するためには、この活動を地域全体に広げて行く必要がある。
 そこで今回助成金により、放棄された谷津田を新たに復元し谷津田ビオトープ2号地として保全管理するとともに、自然観察会や保全作業体験を開催する。

ブルーエコサポート事務局

49.8万円
静岡県

伊豆半島におけるアオリイカの産卵床の設置 伊豆半島は「富士箱根伊豆国立公園」に属する自然豊かなエリアであるが、市民の居住による「生活ごみ」や、観光客や釣り客などによる「観光ゴミ」が海底に流れ込み、イカ類の産卵環境が悪化してきている。
 本事業は助成金で定期的な潜水による海底清掃と、海底のゴミ清掃後アオリイカの「産卵床」の設置とをさらに推進し、イカ類の産卵環境整備を行う。

いなべの里山を守る会

16万円
三重県

里山の保全活動と環境保全啓発活動 三重県いなべ市の放置された一部の里山で荒廃が進んでいる。何とか環境悪化をくいとめるたいと、里山の保全活動を始めた。
助成金でチェーンソーなど機材を購入し、里山の整備を進める。里山の保全活動を通じて、環境保護活動の啓発を行う。 その後、環境整備の終わったところから、子供達を招き、山や川でのあそびを通じ、里山の楽しい経験を後世に伝えていく。

宝島の海とあゆむ大学生プロジェクト

30万円
鹿児島県

鹿児島県トカラ列島「宝島」沿岸地域における海外製漂着ゴミ調査と子どもたちの環境教育活動 本プロジェクトは鹿児島県トカラ列島の「宝島」にて活動する学生任意団体で、東京都内7大学の有志大学生と宝島在住の社会教育委員によって発足した。宝島では美しい海に流れ着く漂着ゴミが問題となっている。昨年度は地元役場から「海外由来の海岸漂着ゴミ実態調査」の委託を受けた。
 助成金により本事業を継続し、海外漂着ゴミの調査活動と、島の子どもたちへの環境教育活動を行う。




タンポポ調査・西日本実行委員会

50万円
大阪府

西日本の絶滅危惧タンポポの分布に関する研究 西日本では5種類のタンポポが絶滅危惧種に指定されている。図鑑に掲載されず、分布や生態が明らかになっていないものが多く、保護に必要な情報は少ない。
 本研究では、助成金で顕微鏡などの機材を購入し、西日本19府県にわたる調査を行い、タンポポの分布を明らかにするとともに、絶滅危惧タンポポについて生態や生育環境を明らかにして保護のための情報を蓄積する。

中川雅博 (個人)

50万円
滋賀県

 侵入初期の要注意外来生物タイワンシジミの順応的管理手法による個体数抑制タイワンシジミは、環境省により「被害に係る知見が不足しており、引き続き情報の集積に努める」べき要注意外来生物に指定されている。
 本研究は、助成金を活用し、滋賀県湖北平野の農業水路の定点にてモニタリング及び個体数管理作業を行い、継続的なモニタリング評価と検証により本個体群抑制を実施するとともに、本種の生態学的な知見蓄積を図る

東浩司 (個人)

35万円
京都府

さく葉標本から読み解く野生植物における外来系統の侵入・分布拡大過程の解明 日本に自生しない外国産植物種が国内に侵入し、分布を拡大している。その結果、在来近縁種との交雑による遺伝子汚染等が問題となっている。
 本研究では、カタバミを対象に、さく葉標本(押し葉標本)および現存個体のDNA配列の分析により在来系統と外来系統を識別し、その採集年と採集地データから外来系統の国内への侵入経路、分布域および分布拡大過程を明らかにする。助成金はDNA解析用試薬購入や野外調査に充てる。

島田健一郎 (個人)

50万円
北海道

アライグマ低密度生息地域における捕獲方法の開発 近年アライグマは全国で農林水産業や在来生態系に被害を与えており、各地でそれらを軽減するために捕獲が行われている。
 本研究は、アライグマ低密度生息地域で効率的な捕獲が可能な「巣箱型ワナ」の開発と捕獲をメールで通知するシステムを開発し、野外での有効性を検証する。助成金は巣箱ワナの開発・改良費や機材購入などに充てる。

日本野鳥の会道北支部

50万円
北海道

北海道北部における鳥類生息分布に関する調査 北海道北部はユーラシア大陸などからの渡りの最短ルートとなるため、多種多様な渡り鳥にとって重要な中継地となっている。一方、当地域は強い季節風が吹くため風力発電の適地とされ、再生可能エネルギーの推進を図ることが期待されている。しかし、科学的なデータが不足しており、風車建設による鳥類への影響を軽減する為の方策が十分に検討できないことが課題となっている。
 本研究では、助成金により200kmに渡る当地域における鳥類の生息分布等について、広範で詳細なデータを収集し、生息地の環境保全や風力発電など開発行為との調整を図るための科学的基礎資料を作成する。

横川 昌史 (個人)

50万円
熊本県

草原再生が半自然草原の植生と土壌に与える影響の検証 半自然草原は草刈りや火入れが行われることで数百年以上に渡って維持されてきた生態系であるが、管理放棄や土地利用の転換によって急速に減少している。
 本研究では、助成金で熊本県阿蘇地域において樹林の伐採により草原再生を行った場所の植生を長期に渡ってモニタリングし、草原再生が元の生物多様性の高い半自然草原に再生されていくのかを検証する。

 

助成総額

480.8万円

 

公益信託タカラ・ハーモニストファンド概要

【名称】

公益信託タカラ・ハーモニストファンド

【信託目的】

わが国の自然を形づくる豊かな緑ときれいな水を守ることを中心として、日本の自然環境の保全の推進に寄与することを目的としています。

【委託者】

宝ホールディングス株式会社

【受託者】

みずほ信託銀行株式会社

【拠出信託財産】

3億円

【設立時期】

1985(昭和60)年10月

【主務官庁】

環境省

【事業】

  • ・日本の緑を構成する森林、木材などの陸域の自然環境を保護するための研究・活動に対して助成します。
  • ・海、湖、河川などの水域の自然環境(水棲生物を含む)を保全するための研究・活動に対して助成します。
  • ・信託目的を達成するために必要と認められる普及・啓発事業をおこないます。
  • ・その他、信託目的を達成するために必要と認められる事業をおこないます。

【信託管理人】

前田 達明
京都大学名誉教授

【運営委員長】

八木橋 惇夫
元環境事務次官

【運営委員】

沢田 裕一
滋賀県立大学環境科学部教授
布谷 知夫
三重県総合博物館館長
斎藤 清明
元総合地球環境学研究所教授
鹿野 久男
元財団法人国立公園協会理事長
遊磨 正秀
龍谷大学理工学部教授
大宮 正
宝ホールディングス株式会社代表取締役副会長
岡根 孝男
宝ホールディングス株式会社取締役

助 成 実 績

年度

助成件数

助成金合計(万円)

1

1986年

7

405

2

1987年

9

500

3

1988年

10

500

4

1989年

12

580

5

1990年

12

600

6

1991年

15

700

7

1992年

12

500

8

1993年

11

620

9

1994年

10

500

10

1995年

12

600

11

1996年

11

502

12

1997年

11

468

13

1998年

10

500

14

1999年

11

500

15

2000年

11

500

16

2001年

11

500

17

2002年

12

500

18

2003年

10

500

19

2004年

11

550

20

2005年

11

500

21

2006年

11

500

22

2007年

10

500

23

2008年

10

500

24

2009年

10

498.9

25

2010年

11

486

26

2011年

10

498.4

27

2012年

10

496.7

28

2013年

10

487.4

29

2014年

11

480.8

合 計

312

1億4973万2千円