公益信託TaKaRaハーモニストファンド平成23年度(第26回)の助成先決定
~10件、助成金額総額498.4万円~

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自然環境保全の推進に寄与することを目的として設立された公益信託TaKaRaハーモニストファンドの平成23年度の助成先が、運営委員会の審査を経て、このほど別表の通り決定しました。詳細は別表をご覧ください。
本年度の助成先は、団体、個人あわせて10件で、助成金額合計は498.4万円です。

公益信託TaKaRaハーモニストファンドは、昭和60(1985)年に宝ホールディングス(当時は寳酒造(株))の拠出基金(信託財産)をもとに設立され、その基金及び運用益によって自然環境保全に関する研究・活動への助成を四半世紀にわたって続けています。25年間の助成先はのべ281件、助成金累計額は1億3508万3千円となりました。

公益信託TaKaRaハーモニストファンドの助成先の研究・活動エリアはこれまでに44都道府県に及び、全国各地に広がっています。今後とも地域の自然環境保全に関する研究・活動への助成を通じて、自然環境の保全推進に貢献してまいります。

本年度の助成金贈呈式は、6月14日(火)午前11時より、京都市下京区のからすま京都ホテルでおこなわれます。助成金贈呈式にはNPO法人エコパル化女沼(宮城県)、安曇野オオルリシジミ保護対策会議(長野県)、NPO法人 藤前干潟を守る会(愛知県)、鹿背山倶楽部(京都府)、琵琶湖・淀川流域圏連携交流会(大阪府)の5団体が出席される予定です。

平成23年度 TaKaRaハーモニストファンド 助成先 一覧

 

助成先・代表者名

助成額・地域

テーマ・研究・活動の内容目的




NPO法人 エコパル化女沼。
代表 木村 敏彦

50万円
宮城県

外来魚駆除による保全活動のための調査研究 化女沼は自然環境に大変恵まれ、動植物の貴重な生息・生育場所になっている。しかし近年、ブラックバスやブルーギルといった外来魚が持ちこまれ、従来生息していたキンブナ、モツゴ、オイカワ、ドジョウなどの在来魚類やドブガイなどの貝類が姿を消し、貴重なトンボの種類や個体数も急減している。
 そこで、化女沼の現状を調査し把握するとともに、外来魚の駆除方法を検討し、本来の豊かな自然環境と生態系を取り戻すことを目指す。

三島ライトアップ実行委員会
代表 増間 栄久雄

50万円
新潟県

みしまのホタルをそ~っと見守る里山保全活動 三島地域は、面積の6割が森林という緑豊かな地域で里山からの豊かな水に恵まれており、ゲンジボタルとヘイケボタルが同一地域内で生息している稀少なところである。しかし近年、森林内への竹の浸食による荒廃が進んでおり、里山の保全と水源の涵養を行う必要が生じている。
 そこで、竹の伐採により植物相を健全化し、里山の再生と水源の保護を目指すとともに、住民が楽しく参加できるホタル観賞会を実施することで地域全体の活動として啓発する。

NPO法人 小笠原クラブ
代表 山田 捷夫

50万円
東京都

小笠原の固有トンボ類再生、保全のための活動 小笠原諸島には5種類の固有トンボ類が生息しているが、外来種の爬虫類グリーンアノールによる捕食により激減している。最も多く生息していた父島では既に絶滅し、母島でもハナダカトンボを除いて絶滅している。現在はグリーンアノールが進出していない父島周辺の属島でわずかに生息するだけとなっている。
 そこで、属島での生息環境保全および再生に向けた手法の確立を目指すとともに、新たな生息環境の創出活動を地元住民が主体的に行うことで、生物多様性の保全への貢献をはかる。

安曇野(あずみの)オオルリシジミ保護対策会議
代表 那須野 雅好

50万円
長野県

長野県安曇野のオオルリシジミ保護と住民への普及活動 オオルリシジミ本州亜種は、現在日本で絶滅危惧種に指定されている蝶で、長野県の安曇野市と東御市のみに生息している。安曇野では1990年頃に絶滅したとされていたが、わずかに生息している場所が発見され、保護活動が行われている。
 このわずかに残った自然個体群の保護と生息環境の保全を中心にしながら、累代飼育を行い安曇野産オオルリシジミの系統を確保し、蛹放飼による自然個体群回復をめざす。また、オオルリシジミのPRのための絵本作りと読み聞かせの会を企画するなど環境教育の場を設けることによって、住民への認知拡大をはかる。

NPO法人 藤前干潟を守る会
代表 亀井 浩次

50万円
愛知県

河口ヨシ原保全のための啓発活動 庄内川の河口にはラムサール条約登録湿地である藤前干潟があり、その周辺に広大なヨシ原が広がっている。
 干潟部分の保護活動をこれまで続けてきたが、これに加えて、連続した生態系であるヨシ原の保全活動にも取り組む。ヨシ原は足場が悪く近づきにくいが、ゴムボートを導入することにより多くの市民に体験してもらい、自然との付き合い方の意識啓発を図る。また、生物多様性と汽水域生態系における役割の重要性を知ることで、どのような保全策が必要か考える。

一般社団法人 里山資源の利活用推進ネットワーク
代表 篠崎 真

50万円
京都府

放置竹林問題についての実践的啓蒙活動 里山の水源涵養機能の低下や野生動物の過剰繁殖などさまざまな被害をもたらす放置竹林を、再び収益をもたらす新たな産業の提言を通じて解決することを目的とする。
 市民を集めての年6回の啓蒙活動を通じて、世間に広く放置竹林問題を訴えるとともに、産業の提言としては竹炭脱臭剤と竹粉肥料(土壌改質剤)の検討を進める。

鹿背山倶楽部
代表 長尾 輝治

50万円
京都府

鹿背山の里地里山を守り育てる活動 関西学研都市を取り巻く社会情勢の変化や環境問題の取り組みへの関心の高まりを受け、里山環境の改善に向けた取り組みを行ってきた。その結果、放置されていた農地における稲作の再開や放置竹林の伐採による里山の環境保全が行われ、生物の多様性が保たれるようになった。オオタカの営巣やカスミサンショウウオの生息なども確認されている。
 引き続き鹿背山の里地・里山を守り育てる活動を実践することにより、希少種の生物が生息できる環境を保全・拡大するとともに周辺住民間のコミュニティ形成をはかる。

琵琶湖・淀川流域圏連携交流会
代表 鈴木 康久

50万円
滋賀県
京都府
大阪府

琵琶湖・淀川水系、環境保全「川の清掃・流域一覧地図」の制作 琵琶湖・淀川流域で身近な河川の清掃を行っている市民活動団体は多いが、行政においてもその実態は把握されていない。
 そこで、清掃活動を行っている団体のリストを作成し、琵琶湖・淀川流域で「川の清掃、流域一覧地図(仮称)」を作成することによって美しい川づくりに寄与している方の「見える化」を行う。また各団体の連携を図るための交流会を行い、各団体が連携し清掃できる情報環境づくりを行う。さらに団体間の連携が生まれる仕組みづくりのモデルを「琵琶湖・淀川流域」から全国へ発信していくことを目指す。

足摺宇和海国立公園大月地区パークボランティアの会
代表 宮崎 勝年

50万円
高知県

サンゴ保全にかかる普及啓発及び調査活動 大月町沿岸の貴重なサンゴ群生地を保全するために海の自然解説活動やサンゴ再生活動を約10年にわたって行い、環境が改善してきたものの、近年周辺海域にオニヒトデが大量に発生した。
 オニヒトデの根気強い駆除活動と並行して、近隣の研究室の協力を得て、サンゴ卵塊を育成したサンゴ定着板によりサンゴの養殖を行い景観の復元をはかる。
 また、サンゴの観察会などのイベントを行うことで、サンゴ保全の啓発を行い、より多くの人に保全活動を知ってもらい、サンゴ保全の担い手も育成していくことを目指す。




(個人)
谷地森 秀二

48.4万円
広島県

四国西南地域におけるユビナガコウモリの休息場利用状況および集団構成の把握四国におけるユビナガコウモリの確認は広範な地域にわたっており、越冬場所として数か所確認されているが、複数の地域間の異動や相互の利用状況など未だ不明な点は多い。
ユビナガコウモリ四国地域個体郡保護管理計画を策定するための基礎資料として「越冬期と非越冬期の休息場の利用状況」、「特定の休息場の季節を違えた利用状況」および「特定の休息場を利用する集団の構成(性・成長段階・遺伝的多様性)」の把握を目指す。

 

助成総額

498.4万円

 

<公益信託TaKaRaハーモニストファンド概要>

【名称】

公益信託TaKaRaハーモニストファンド

【信託目的】

わが国の自然を形づくる豊かな緑ときれいな水を守ることを中心として、日本の 自然環境の保全の推進に寄与することを目的としています。

【委託者】

宝ホールディングス株式会社

【受託者】

みずほ信託銀行株式会社

【信託財産】

3億円

【設立時期】

昭和60年(1985年)10月

【主務官庁】

環境省

【事業】

  • ・ 日本の緑を構成する森林、木材などの陸域の自然環境を保護するための研究・活動に対して助成します。
  • ・ 海、湖、河川などの水域の自然環境(水棲生物を含む)を保全するための研究・活動に対して助成します。
  • ・ 信託目的を達成するために必要と認められる普及・啓発事業をおこないます。
  • ・ その他、信託目的を達成するために必要と認められる事業をおこないます。

【信託管理人】

前田 達明
京都大学名誉教授

【運営委員長】

八木橋 惇夫
財団法人環境情報普及センター理事長

【運営委員】

沢田 裕一
滋賀県立大学環境科学部教授
布谷 知夫
三重県立博物館館長
斎藤 清明
元総合地球環境学研究所教授
鹿野 久男
財団法人国立公園協会理事長
遊磨 正秀
龍谷大学理工学部教授
大宮 正
宝ホールディングス株式会社取締役副社長
矢野 雅晴
宝ホールディングス株式会社取締役

< 助 成 実 績 >

年度

助成件数

助成金合計(万円)

昭和61年

405

昭和62年

500

昭和63年

10

500

平成元年

12

580

平成2年

12

600

平成3年

15

700

平成4年

12

500

平成5年

11

620

平成6年

10

500

10

平成7年

12

600

11

平成8年

11

502

12

平成9年

11

468

13

平成10年

10

500

14

平成11年

11

500

15

平成12年

11

500

16

平成13年

11

500

17

平成14年

12

500

18

平成15年

10

500

19

平成16年

11

550

20

平成17年

11

500

21

平成18年

11

500

22

平成19年

10

500

23

平成20年

10

500

24

平成21年

10

498.9

25

平成22年

11

486

26

平成23年

10

498.4

合 計

281

1億3508万3千円