ニュースリリース
公益信託TaKaRaハーモニストファンド平成18年度(第21回)の助成先決定
公益信託TaKaRaハーモニストファンド
委託者;宝ホールディングス株式会社
受託者;みずほ信託銀行株式会社
自然環境保全の推進に寄与することを目的として設立された、公益信託TaKaRaハーモニストファンドの平成18年度の助成先が、このほど別表の通り決定しました。
本年度の助成先は、運営委員の推薦と選考委員会での審査を経て決定された、団体、個人あわせて11件で、助成金額合計は500万円です。
公益信託TaKaRaハーモニストファンドは、宝ホールディングスの拠出基金(信託財産)をもとに昭和60年に設立され、その運用益によって毎年助成活動を続けています。第1回からの助成先はのべ230件、助成金累計額は1億1025万円となりました。
今回は、山口県における初の助成として山口県立厚狭(あさ)高等学校生物部の「放流されたヒメダカによる野生メダカの遺伝子汚染に関する生態学的研究」など11件が選出されました。
現在、公益信託TaKaRaハーモニストファンドの助成先は40都道府県に及び、全国各地に広がりつつあります。今後とも地域の自然環境保全に関する研究・活動への助成を通じて、自然環境の保全推進に貢献してまいります。
本年度の助成金贈呈式は、6月8日(木)午前11時より、京都市下京区の宝ホールディングス株式会社本社事務所でおこなわれます。
*尚、助成金贈呈式の当日は、竹笹研究会(愛知県)、NPO法人 野生生物を調査研究する会(兵庫県)、今井健介(いまいけんすけ)さん(京都府)、渡邊幹男(わたなべみきお)さん(愛知県)、牛山正人さん(愛知県)の2団体3個人が出席される予定です。
平成18年度 TaKaRaハーモニストファンド 助成先 一覧
助成先・代表者名・連絡先* |
助成額・地域 |
テーマ・研究・活動の内容目的 |
研 |
山口県立厚狭高等学校 |
45万円 |
放流されたヒメダカによる野生メダカの遺伝子汚染に関する生態学的研究ヒメダカは安価であり、飼育する人が多い。これらの飼育個体や、誤った善意によるヒメダカの放流が各地で行われている。ヒメダカと野生メダカの間で交雑が可能であり、純粋な野生メダカの遺伝子が絶えることが危惧されている。この問題に関して遺伝学的な研究は行われているが、生態学的な研究はほとんど行われていない。本研究では、野生メダカとヒメダカの集団形成などについて研究をおこない、遺伝子汚染の進行について推測する。また、野外でのヒメダカの出現頻度を調査する。得られた結果を元に、遺伝子汚染や放流に関して啓発活動を展開する。 |
(個人) |
45万円 |
京都市北郊における1930年代以降の里山の衰退とチョウ類生息状況の変化都市化などの環境変化が生物に及ぼす影響の把握は、環境保全や環境創造を進めるために不可欠である。ところが、日本においては、同一地域における長期間の生物相の記録や生物相の変化と環境変化の実態を明らかにした研究はほとんど存在しない。京都市北郊、西賀茂におけるチョウ類の生息状況については、今西錦司先生のリーダーシップのもとに森下正明先生が、1930年代と1950年代に調査され、私の父が1960年代と1980年代に調べた結果がそれぞれ、文献として残されている。今回の応募研究では、2000年代の西賀茂の環境とチョウ類生息状況を把握し、1930年代からのデータと照合して里山の都市化が生物に及ぼしてきた環境を明らかにしたい。 |
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(個人) |
50万円 |
雑種性帰化タンポポの遺伝的多様性とその起源現在日本列島には、セイヨウタンポポ、アカミタンポポの、2種のヨーロッパ原産のタンポポ属植物が帰化している。申請者らの研究により、特にセイヨウタンポポの大部分が交雑によって在来種の遺伝的特性を取り込み、スーパー帰化種として在来種の生育地にまで分布を拡大していることが明らかになった。そして分子データに基づく解析を始めた1995年頃はその遺伝的多様性は低かったが、近年の調査では遺伝的多様性が増加しつつある。そこで本研究では、多様性が増加しつつある雑種性帰化タンポポの起源(親子鑑定)を分子データ及びその倍数性から明らかにすることを目的とする。その結果、今まさに起きている種分化の現象が浮かび上がってくると思われる。 |
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竹笹研究会 |
49.5万円 |
愛知県の知多半島の竹薮調査と整備指針の考察全国的に里山や公園緑地での健全な自然を破壊する竹の異状繁茂が深刻な問題となっている。愛知県内に於いても同様であり、知多半島と豊田市での竹薮化が顕著である。豊田市では森の健康診断が始まったが、知多半島では自然の荒廃が進行中である。行政は異状繁茂の実態をつかんでおらず、まして整備方針は全く立っていない。知多半島の東海市、大府市、知多市、東浦町、常滑市、半田市、武豊町、美浜町、南知多町の5市4町の全ての公園の竹薮化現象を調査し、竹の病気をも調べ、健全な自然に回復させるにはどのような整備をしたら良いかという指針を考察するのが目的である。その結果は、愛知県庁と5市4町の役所にも報告する。その結果は民有地にも汎用できる利点がある。 |
活 |
森と人のネットワーク・奈良 |
48.5万円 |
大台ケ原と世界遺産大峯奥駈道の自然修復及びエコツアーガイド養成大台ケ原と近年世界遺産に指定された大峯山系の利用は、現在マイカーや日帰り団体ツアー等による利用者が多数を占めている。これら利用者に対し、関西でも深い山岳自然の残る地域として自然を十分味わえる自然解説活動を行うことが必要である。一方、地元の自然ガイドたちは、自然解説や登山の技術が十分といえず利用者のニーズに的確に応えていくにはまだ不安がある。平成18年度の活動において、多数の利用者を迎えている大台ケ原や世界遺産大峯の登山道で荒廃のみられる自然の修復等を地域と協力して行うとともに、地元ガイドクラブ会員等を対象として、深い自然体験を利用者に伝えるエコツアーガイドに資する技術を身につけるためのスキルアップを目的とした講座を開き、研修を行うことを予定する。さらに、国内の多くの山岳地帯で問題になっている屎尿問題を解消すべく、持ち帰りトイレ携帯を呼びかけているNPOとも連携をとりながら、当山域の自然環境保全と深い体験と快適な利用が進むようつとめる。 |
NPO法人 |
45万円 |
一の瀬園地(牧場)景観保全事業及び道標整備国立公園の中にある一の瀬園地は乗鞍高原でもっともゆっくりできるスポットです。国立公園に指定された当時、放牧場として草原景観がすばらしい場所でした。その後国民休暇村が誘致され、遊歩道も整備されました。昭和40年頃まで地域では、炭焼き、養蚕、乳牛の育成、わらび粉の採取等もあり、地域の住民が牧場の景観を整備してきました。しかし、畜産の衰退、農業、炭焼きの減量等により立ち木が乱立し、藪状態となり景観を損なっています。そこで私たちは草原景観を復元し、山野草の保全をするべく、萌芽の除去及び下草の刈り取り等を行い、並びに、遊歩道の整備、道標の点検修理を行うことにより、一の瀬園地の環境保全及び国立公園利用者の利便の提供を目的としています。 |
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(個人) |
50万円 |
ヒメタイコウチを守れ!地元にわずかに点在する湿地には、準絶滅危惧種のヒメタイコウチが生息する。私は、トンボを通して環境教育を行っているが、ハッチョウトンボの生息地とヒメタイコウチの生息地が重なることもあり、ヒメタイコウチや湿地には関心が高い。湿地には経済的な価値が無く、どんどん埋め立てられてしまっているのが現状である。子ども達と湿地へ出かけ、ヒメタイコウチの生態と、それが棲む環境の現状を調べ、ヒメタイコウチを守り増やす活動に取り組んでみたい。また、子ども達の研究の成果を発表する会の開催や、成果をまとめた手作りの資料などの配布により、ヒメタイコウチや湿地の保護の啓蒙、自然の大切さのわかる人づくりを目指したい。 |
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キウシト湿原の会 |
50万円 |
キウシト湿原の保全・再生事業キウシト湿原は環境省“日本の重要湿地500”に選定された貴重な湿原である。湿原内には低層湿原の群落と高層湿原的なミズゴケの群落が混在する。このタイプの湿原は十勝から道央の太平洋側に分布するが、キウシト湿原はその南限に位置している。また、人為の影響により湿原の減少が著しいなか、残された希少な場所であり、レッドデータ数種を含む貴重な動植物が生息し、湿原特有の生態系が残されている。近年、湿原周辺部の環境変化により湿原の乾燥化や外来植物の侵入が著しく、従来の生態系が損なわれつつある。これらの原因を究明し対策を講じ、湿原の保全・再生を目指すとともに、市民への普及啓発を行う。 |
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森林環境保全ボランティア |
42万円 |
民有林における森林整備および有用伐採木を利用した環境教育支援上山市小倉の生産森林組合から借り受けた民有林(広葉雑木林)を利用して、地元の子供会と高校生を対象に、植生の確認・樹種の選定と伐採・ホダギの種付けと管理、などの活動を通じて、森林利用と環境保全に関する教育の支援を目的とする。このような活動・体験を通じ、本団体の活動理念である自然環境の保全と地域住民に対する環境教育の実践・指導の具現化が図られると考える。また児童・生徒の支援によって地域振興に寄与できる後継者の育成を行うと同時に、団員においては森林活用の方法を学び、森林整備の実践と研修を経てスキルアップが図られると考える。 |
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一宮ネイチャークラブ |
35万円 |
メダカ池の保全と周辺環境の維持、並びにホタルの生育環境の維持保全活動当クラブは、一宮町松子地区の里山休耕田を借地し、在来のメダカを保護育成し、児童生徒への自然体験・環境学習の場の提供を目的として成立しました。現在は周辺でメダカ・ゲンジボタル・ヘイケボタル・クロマドボタル・アカガエル等が多数生育している状況です。殊に全国的に減少傾向へのヘイケボタルは増加傾向にあります。しかし、この維持には周辺の水田・水路等の環境の適正な管理が重要です。会員や住民等の協力で、当地区での無農薬の稲作・畑地とその周辺環境の除草耕起などの整備をし、自然観察会・各種行事を通じて、児童生徒・地域住民の自然環境への意識啓発の一助となり、地域の美しい自然・伝統を引き継ぐ事をめざしています。 |
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NPO法人 |
40万円 |
「生きている由良川」作成に向けて流域の野生生物等の調査とその記録と保存事業京都府の大河由良川とその流域を「ひと・暮らし・自然」をテーマに調査し、その調査結果を「生きている由良川」に編集作成し、各流域の小中学校に作成した「生きている由良川」を寄贈し、環境教育の副読本として活用することを目的とします。 |
助成総額 |
500万円 |
<公益信託TaKaRaハーモニストファンド概要>
【名称】 |
公益信託TaKaRaハーモニストファンド |
【信託目的】 |
わが国の自然を形づくる豊かな緑ときれいな水を守ることを中心として、 |
【委託者】 |
宝ホールディングス株式会社 |
【受託者】 |
みずほ信託銀行株式会社 |
【信託財産】 |
3億円 |
【設立時期】 |
昭和60年(1985年)10月 |
【主務官庁】 |
環境省 |
【事業】 |
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【信託管理人】 |
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【運営委員長】 |
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【運営委員】 |
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< 助 成 実 績 >
回 |
年度 |
助成件数 |
助成金合計(万円) |
1 |
昭和61年 |
7 |
405 |
2 |
昭和62年 |
9 |
500 |
3 |
昭和63年 |
10 |
500 |
4 |
平成元年 |
12 |
580 |
5 |
平成2年 |
12 |
600 |
6 |
平成3年 |
15 |
700 |
7 |
平成4年 |
12 |
500 |
8 |
平成5年 |
11 |
620 |
9 |
平成6年 |
10 |
500 |
10 |
平成7年 |
12 |
600 |
11 |
平成8年 |
11 |
502 |
12 |
平成9年 |
11 |
468 |
13 |
平成10年 |
10 |
500 |
14 |
平成11年 |
11 |
500 |
15 |
平成12年 |
11 |
500 |
16 |
平成13年 |
11 |
500 |
17 |
平成14年 |
12 |
500 |
18 |
平成15年 |
10 |
500 |
19 |
平成16年 |
11 |
550 |
20 |
平成17年 |
11 |
500 |
21 |
平成18年 |
11 |
500 |
合 計 |
230 |
11,025 |
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